2016-08-31から1日間の記事一覧

欄干と思い出ランチ

「おい」と、真上から掛けられた声に、クトノは顔を上げる。何かとてつもない既視感を覚え、いやそんな客観的な判断を下すまもなく、反射的に――まったくいつもの通りにその声の方向へ振り返れば、そこにはやはり直感どおり、その男がいた。王城堀の大通りか…